COMPANY

2022年4月、私たちは『介護の当たり前を変える』を旗印に、埼玉県入間市にて機能訓練特化型デイサービス“カラダ改善フィットネス　ストライド入間”を開業いたしました。

開業時、いくつか心に決めていたことがあります。

・意識的に介護施設ではなく、フィットネス施設にする
・サポートはするが、介護はしない
・介護、そして介護業界の見え方を変え、社会での立ち位置を変える

私たちは普通の介護施設を展開していくつもりはありません。
社会構造を変えるべくストライド入間を立ち上げ、今後も介護のイメージを刷新するサービスを提供し続けます。

実は私たちの会社の前身はIT企業でした。
iPhone修理ポータルサイトを立ち上げたり、通信系サービス比較サイトを運営したりと、幅広くWeb広告事業を展開しており、iPhone修理ポータルサイト分野では日本最大級になるまで成長することができました。

会社設立から2,3年という短期間で順調に会社が大きくなり、はたから見れば順風満帆だったかもしれません。
ただその時、私は複雑な想いを持っていました。
売上が上がり、会社が成長していくことに嬉しさを感じていた反面、私たちの事業が社会に価値を提供している実感が持てなかったのです。
もし明日この会社が無くなったとしても、誰も困らない、もしかしたら気づかれすらしないかもしれない、こんな考えが頭をよぎるようになっていました。

そんな考えが消えない中、世の中はコロナ禍となり、当社も事業変革が迫られる中、やろうと決めたことは、フィットネス事業への参入でした。
介護ではありません。あくまでフィットネス事業への参入でした。

2021年、私はITサービスではなく、フィットネスサービスを提供する企業として当社を生まれ変わらせることを決めました。
なぜフィットネス分野への進出だったのか、それは、私自身が運動、健康分野に強い関心があったこと、そして、人と直接接することで社会に価値を提供しているという実感を得られるのではという考えがあったからでした。

それからは様々なフィットネスサービスを調べ、新しいアイデアを考えました。
そんな時、高齢者の方、特に要介護の方向けに特化したフィットネスサービスがあることを知りました。
そして調べれば調べるほど、社会課題を解決できる事業であること、一方で、既存企業が提供しているサービスには改善の余地が多くあることがわかりました。

知識、経験が全くない分野だったため、介護施設関係者、医療関係者、要介護認定を受けている高齢者の方等にお話を伺いつつ、どんな施設ならば価値を提供できるか模索を続けました。

お話を伺う中で、理想とする施設がどんなものか少しずつイメージできていき、また、新しい業界に挑戦する覚悟もできていきました。

フィットネス事業をするはずが、知らず知らずのうちに介護事業へチャレンジしているとは、今考えるととても不思議な開業までの道のりでした。

2022年4月、カラダ改善フィットネス　ストライド入間は、埼玉県入間市にて機能訓練特化型デイサービスとして無事開業に至りました。
開業までの約8ヶ月間、予想もしないトラブル続きで、この日を迎えられたことは本当に幸運でした。

全くいい立地が見つからない物件探し、開業日ギリギリまで終わらない内装工事、消防法対応のための予期しない追加設備投資の発生、通常のデイサービスに比べ2～3倍近い額の資金調達等々、解決の難しい課題を日々突きつけられ、いつ挫折してもおかしくありませんでした。

それでも、介護の当たり前を変えるため、社会における介護の価値を変えるためと信じ、開業までなんとかたどり着くことができました。

開業後もたくさんのトラブルがありましたが、お客様はもちろん、地域の皆様にも支えられ、今では多くのお客様に選んで頂ける施設として成長を続けています。

私たちは介護の当たり前を変え、将来的には介護サービスの社会的価値を変えていくことを目指しています。

高齢化はさらに進み、社会保障費が増大していく中で、介護サービスは大きな変革が求められる時期にきています。

そんな変革期の中で、新しい価値観を持つスタートアップ企業として、業界の常識をアップデートしていく気概をもって今後もサービス提供を続けてまいります。